
一瞬の動きですが、首や背中には意外な負担がかかっています。
くしゃみ一発で首や背中がつらくなる理由
花粉の季節や風邪をひいたとき、「くしゃみをした瞬間から首や背中が痛くなった」という方も少なくありません。 くしゃみは一瞬ですが、その勢いは時速160kmにもなると言われるほど強力です。
くしゃみは全身で行う「瞬間運動」
くしゃみは、
- お腹の筋肉で一気に空気を押し出す
- 胸や背中の筋肉が一瞬で収縮する
- 首が前にガクッと動く
といった動きが一度に起こる、全身運動のようなものです。 とくに首や背中の筋肉がこわばっているときには、この瞬間の衝撃でぎっくり背中や首の痛みが出やすくなります。
くしゃみと頭痛の関係
くしゃみをしたあとに、
- 後頭部がドーンと重くなる
- こめかみがズキズキする
といった頭痛が出ることがあります。 これは、首の筋肉が一気に引っ張られたり、血管内の圧力が瞬間的に変化したりすることで起こります。
もともと後頭神経痛や片頭痛がある方は、くしゃみ・咳・力みなどで痛みが悪化しやすいので注意が必要です。
日常でできる予防ポイント
くしゃみ自体を止めることはできませんが、負担を減らすコツはあります。
- できるだけ体をねじらず、正面を向いた状態でくしゃみをする
- 首だけ前に出さず、上半身ごと少し前に倒すイメージで
- 日ごろから首・肩・背中を冷やしすぎないようにする
特にデスクワークやスマホ時間が長い方は、ふだんから首・肩まわりのセルフケアをしておくと、くしゃみの負担も軽くなります。
痛みが続くときは一度チェックを
「くしゃみをきっかけに痛みが出て、そのまま良くならない」という場合は、筋肉だけでなく、背骨や肋骨まわりの動きが固くなっていることも多いです。
やさしく全身を整える整体で、土台のバランスを整えておくと、季節の変わり目や花粉の時期も楽に過ごしやすくなります。
よくある質問
Q. くしゃみをすると必ず頭痛が出ます。危険な頭痛ではないですか?
A. くしゃみ・咳・力みで悪化する頭痛の中には、注意が必要なものもあります。いつもと違う強い痛みや、しびれ・ろれつが回らないなどの症状を伴う場合は、早めに医療機関の受診を優先してください。普段から続く首こり・肩こりがベースにある場合は、整体などで土台から整えていくことも大切です。
