眠っても疲れが取れないのは「目」が休めていないから?

眠っても疲れが取れない原因:目の回復と睡眠の質の関係

「しっかり寝たはずなのに、朝から頭が重い」「目がしょぼしょぼして、すっきりしない」。こういった症状がある日は、睡眠時間は足りていても、目・首・自律神経の回復が十分に進んでいない可能性があります。

この記事のポイント: 寝る前のブルーライト刺激や交感神経の高まりが睡眠の質を低下させ、目の回復が追いつかないと、首の緊張や頭の重さにつながります。睡眠の質を整える3つのステップをご紹介します。

睡眠の質を左右する「回復モードへの切り替え」

睡眠の質において重要なのは「時間」だけでなく、副交感神経が優位になり、体が回復モードに入れているかです。寝る前にスマホやパソコンの明るい画面を見続けると、以下のような影響が出ます:

ブルーライトと交感神経の関係
スマホやパソコンから発せられるブルーライト(短波長の青色光)は、網膜の光受容体を刺激し、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制します。これにより交感神経が優位な状態が続き、副交感神経への切り替えが遅れ、睡眠の質が低下します。

目の疲労が残ると首の緊張も残る理由

日中、画面作業や細かい作業で目を酷使すると、視線を安定させるために首の深層筋(後頭下筋群)が微調整を続けます。この状態で睡眠の質が低下すると、筋肉の回復が追いつかず、翌朝に以下のような症状が現れることがあります:

  • 後頭部から首の付け根にかけての「詰まった感じ」や重さ
  • 目の奥の重さや、ピント調節の不調
  • 頭全体の締め付けられるような痛み(緊張型頭痛)
  • 朝から肩が張っている感覚
睡眠中の筋肉回復メカニズム
睡眠中、特に深い睡眠(ノンレム睡眠)の時に、成長ホルモンが分泌され、筋肉の修復や疲労物質の代謝が促進されます。しかし、睡眠の質が低下すると深い睡眠の時間が短くなり、筋肉の回復が不十分になります。

「睡眠の質低下 → 目の回復不足 → 頭痛」の連鎖

この連鎖は以下のように進行します:

  • 寝る前のブルーライト刺激 → 交感神経が高まったまま
  • 睡眠の質が低下 → 目の筋肉や神経の回復が不十分
  • 目の疲労が残る → 視線調整のため首の筋肉が緊張
  • 首の緊張 → 頭部への血流低下や筋膜の緊張
  • 朝から頭が重い、または頭痛が発生

関連:症状から探す頭痛(総合)緊張型頭痛自律神経と頭痛

こんな症状があれば「目の回復不足」の可能性

  • 睡眠時間は6〜7時間取っているのに、朝から疲れている
  • 寝る直前までスマホを見ている習慣がある
  • 目覚めたときに目がしょぼしょぼする、または乾燥している
  • 朝起きた瞬間から首や肩が張っている
  • 夢をよく見る、または夜中に何度も目が覚める(浅い睡眠)
セルフケア

寝る前30秒〜2分で回復モードに入る準備をする

強い刺激を与えず、副交感神経を優位にして回復の準備を整えます。

寝る前のスマホ時間を段階的に減らす

寝る前のスマホ時間を短くして睡眠の質を整えるイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
ブルーライト刺激を減らすだけで変わります

【方法】
まずは寝る直前の10分間だけスマホを見ないようにします。いきなりゼロを目指さず、少しずつ減らすことが継続のコツです。

【ポイント】
就寝1時間前が理想ですが、難しい場合は10分からスタート。ブルーライトカット機能(ナイトモード)も併用すると効果的です。スマホの代わりに、紙の本を読む、軽いストレッチをするなど、リラックスできる活動に切り替えましょう。

部屋の明かりを落として目を閉じて安静にする

明かりを少し落とし目を閉じて安静にするイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
視覚情報を遮断すると、切り替えが早まります

【方法】
部屋の明かりを間接照明やスタンドライトなど、できるだけ暗めに調整します。その状態で目を閉じ、30秒〜1分静かに座るか横になります。

【ポイント】
目を閉じることで視覚情報が遮断され、脳の視覚野の活動が低下します。これにより副交感神経への切り替えがスムーズになります。暗い環境では、メラトニンの分泌も促進されやすくなります。

吐く息を長くして副交感神経を優位にする

鼻で吸って細く長く吐く呼吸でリセットするイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
吐く息を長くすると、自然とリラックスします

【方法】
鼻から4秒かけて息を吸い、口または鼻から6〜8秒かけてゆっくり吐きます。この呼吸を6回繰り返します。

【ポイント】
吐く息を長くすることで、迷走神経(副交感神経の主要経路)が刺激され、心拍数が低下し、体がリラックス状態に入ります。これにより、目・首・肩の緊張もゆるみやすくなります。呼吸に意識を向けることで、頭の中の考え事からも離れやすくなります。

セルフケアの実施タイミング
就寝30分〜1時間前に実施するのが理想的です。毎日続けることで、体が「この時間は休む時間」と学習し、自然と副交感神経への切り替えがスムーズになります。

当院での施術アプローチ

当院では、睡眠の質が低下している方に対して、目の疲労首の付け根の緊張肩甲帯・胸郭の可動性呼吸パターンを総合的に評価します。

施術では、後頭下筋群や頸椎深層筋への筋膜リリース、胸郭の可動域改善、横隔膜の緊張緩和などを行い、「深く呼吸できる体」「回復しやすい体」へと導きます。睡眠の質が落ちやすい方ほど、体全体の緊張パターンをリセットすることが重要です。

関連ページ:
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眠っても疲れが取れない方は、まず「寝る前の目への刺激を減らす」ことから始めてみてください。小さな変化が、朝の体調を大きく変えることがあります。

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「睡眠 × 目 × 頭痛」シリーズを続けて読む

このシリーズでは、目の酷使 → 睡眠の質の低下 → 首・自律神経の乱れ → 頭痛という連鎖を、医学的根拠に基づいて1本ずつ分解して解説しています。

どれか1本だけでも十分ですが、「今の不調がどこから始まっているのか」を理解するには、続けて読むことで全体像が見えてきます。

※シリーズは「全部読む」前提ではありません。
今の症状に近いテーマから読むと、理解が深まり実践にもつながりやすくなります。

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