
体温を逃がさないように、体が自動で省エネモードに入っているサインです。
寒いと猫背になるのは、体の省エネモード
冬になると、気がつけば肩が上がって背中が丸くなっていませんか?
「姿勢が悪いなあ」「また猫背になってる」と自分を責めてしまいがちですが、じつはこれは体が自分を守るためにしている省エネモードの一つです。
寒さから身を守る「丸くなる」反射
人の体は、急に寒さを感じると体温を逃がさないように表面積を小さくしようとします。
そのとき働くのが、肩まわりや背中の筋肉(僧帽筋・菱形筋など)。肩をすくめて背中を丸めることで、胸やお腹の大事な内臓を冷えから守ろうとするのです。
これは「意志の弱さ」ではなく、生き物としての当たり前の反射。 ただ、この姿勢が長く続くと、首や肩の血流が悪くなり、頭痛や肩こりの原因になってしまいます。
なぜ猫背から頭痛につながるの?
猫背になると、頭の重さを首の後ろ側の筋肉が支え続けることになります。 スマホ首と同じように、後頭部〜首すじの筋肉がガチガチに緊張し、血管や神経が圧迫されやすくなります。
その結果、
- 後頭部がズキズキする頭痛
- 首すじから肩にかけての重だるさ
- 目の奥が重い・ぼんやりする
といった不調が出やすくなります。 寒さと姿勢がセットになっているときは、「症状から探す」ページで、自分の頭痛タイプもチェックしてみてくださいね。
お家でできる簡単リセット
寒い日の猫背を少しリセットするだけでも、首や肩がぐっと楽になります。おすすめは次の3つです。
ホットタオルで首の後ろ〜肩をやさしく温める

首の後ろと肩まわりをじんわり温めると、こわばっていた筋肉がゆるみやすくなります。 まずは温めて血流を促してあげることで、そのあとのストレッチの効果も高まりやすくなります。
胸の前で両手を組み、息を吐きながら軽く前に伸ばす

息をゆっくり吐きながら腕を前に伸ばすと、背中側の筋肉がふわっと広がります。 「少し気持ちいいところ」で止めて、反動をつけずに行うのがポイントです。
肩を前回し・後ろ回しに、ゆっくり10回ずつ回す
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肩を大きくゆっくり回すことで、肩甲骨まわりの筋肉がほぐれて血流が良くなります。 「前10回・後ろ10回」を目安に、呼吸を止めないように動かしてあげてください。
無理に背すじをピシッと伸ばそうとするより、こわばりをほどくイメージでゆるめてあげるのがおすすめです。
それでもつらいときは
「少し温めてもすぐに元どおり」「毎年冬になると頭痛がひどくなる」という方は、体の土台である骨盤や背骨のバランスが乱れている場合もあります。
女性の体は冷えやすく、自律神経の乱れとも関係しやすいところです。
やさしい刺激で全身のバランスを整えていく整体は、冬の不調ケアとも相性が良い方法です。 「寒さでつらい季節を、少しでも楽に過ごしたい」と感じたときは、一度専門家に相談してみてくださいね。
よくある質問
Q. 冬だけ猫背になるのも治療の対象になりますか?
A. はい、冬だけつらくなる頭痛や肩こりも、姿勢や体のバランスが影響していることが多くあります。生活習慣のアドバイスとあわせて、やさしい整体で整えていくことで負担を減らしていくことができます。
