頭痛薬が効かない=慣れた、ではない

薬が効かなくなった理由:頭痛のタイプが変わったからかも

「最近、いつもの薬が効きにくい気がする」——そう感じた時、多くの方は「薬を飲みすぎて体が慣れてしまった」「頭痛が悪化した」と心配されます。でも実は、頭痛のタイプ(種類)が変わってきた可能性があるんです。

この記事のポイント: 薬が効かなくなった=薬を飲みすぎたわけではありません。緊張型頭痛から片頭痛へ変わったり、両方が混ざったりすることで、今までの薬が合わなくなることがあります。頭痛のタイプが変われば、効く対処法も変わります。

頭痛のタイプが変わると、今までの対処が合わなくなる

同じ「頭痛」という言葉でも、実は緊張型頭痛片頭痛では、痛みが起こる仕組みがまったく違います。そのため、効く対処法も違うんです。

緊張型頭痛ってどんな頭痛?
  • 痛みの原因:首・肩・頭の筋肉がずっと緊張して固まり、血流が悪くなることで痛みが出る
  • 痛みの感じ方:ギューッと締めつけられるような、頭全体が重い感じ(ズキズキしない)
  • 悪化する時:ストレスが多い時、姿勢が悪い時、筋肉が凝っている時
  • 効きやすい対処:市販の痛み止め、肩・首を温める、ストレッチ、姿勢を良くする
片頭痛ってどんな頭痛?
  • 痛みの原因:頭の血管が広がりすぎて、その周りの神経が刺激されて痛みが出る
  • 痛みの感じ方:ズキンズキンと脈打つような痛み(拍動性)、片側だけのことも
  • 悪化する時:光や音が気になる、体を動かすとつらい、匂いに敏感になる
  • 効きやすい対処:片頭痛専用の薬(トリプタン)、暗く静かな場所で安静、痛い部分を冷やす

※緊張型と違って、温めると血管がさらに広がって悪化することがあります

頭痛のタイプが変わることってあるの?

実は、頭痛のタイプは変わることがあります。特に以下のパターンがよくあります:

  • 緊張型から片頭痛へ変化:長く続く肩こりや首の緊張が、血管や神経に影響して片頭痛のような症状が出てくる
  • 両方が混ざる(混合型):緊張型と片頭痛の両方の特徴を持つ頭痛になる(実は一番多いパターン)
  • 頻度が増える:月に数回だったのが、週に何度も、または毎日起こるようになる

簡単にできる頭痛タイプのチェック方法

【やり方】

前かがみになって、頭を心臓より下に下げます(お辞儀をするような感じで、数秒間キープ)。その時に痛みがどう変わるかを確認します。

【結果の見方】

  • ズキンズキンと脈打つ痛みが強くなる:片頭痛の可能性が高い
  • 痛みはあまり変わらない:緊張型頭痛の可能性が高い

【なぜこれでわかるの?】

頭を下げると、重力で頭の血管に血液がたくさん流れ込みます。片頭痛は血管が広がることで痛むので、血液がたくさん来ると痛みが強くなります。一方、緊張型は筋肉の緊張が原因なので、頭を下げても痛みはあまり変わりません。

注意:強い痛み、吐き気、めまい、目が見えにくいなどの症状がある時は無理にやらないでください。頭痛が急に激しくなる場合は、危険な頭痛の可能性もあるので、すぐに病院を受診してください。

頭を心臓より下に下げて頭痛のタイプの目安をチェックするイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
頭を下げた時の痛みの変化で、頭痛のタイプの目安をチェック

今の頭痛がどのタイプに近いか:特徴で見分ける

緊張型頭痛に近い特徴
  • ギューッと締めつけられるような痛み(ズキズキしない)
  • 首や肩がすごくこっている
  • 頭の両側が痛い(頭全体や後頭部)
  • 体を動かしても痛みは悪化しない
  • 光や音は気にならない(または少し気になる程度)
片頭痛に近い特徴
  • ズキンズキンと脈打つような痛み
  • 頭の片側だけ痛いことが多い(こめかみや目の奥など)
  • 体を動かすと痛みが悪化する
  • 光や音、匂いがとてもつらく感じる
  • 吐き気がしたり、実際に吐いてしまうこともある
  • 痛くなる前に目がチカチカする、キラキラした光が見える(前兆)
生活リズムや自律神経が関係している頭痛の特徴
  • 朝や夕方など、決まった時間帯に痛くなりやすい
  • 天気が悪い日、雨の前、台風の時などに痛む
  • 疲れている時やストレスがある時に出やすい
  • めまいや耳鳴り、体のだるさも一緒に出る
  • 生理の前後など、女性ホルモンのリズムと関係している

大切なポイント:必ずしも一つのタイプに決まるわけではありません。日によって違うタイプの症状が混ざることもよくあります。「今日はどのタイプに近いかな?」と考えることが、その日に合った対処法を選ぶヒントになります。

関連:緊張型頭痛片頭痛自律神経と頭痛

セルフケア

頭痛がある日の基本的な過ごし方

あれこれ試すより、体を落ち着かせることが回復への近道のこともあります。

部屋を暗くして、目を閉じて静かに過ごす

明かりを落として安静にするイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
光や音の刺激を減らすだけで、楽になることがあります

【方法】部屋の照明を暗くして、目を閉じて2〜5分静かに過ごします。

【ポイント】特に片頭痛の場合、光や音が神経を刺激して痛みを強くします。暗く静かな環境で過ごすことで、刺激が減って痛みが和らぐことがあります。

首の後ろを温める(緊張型の場合)

ホットタオルで首から肩を温めるイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院
緊張型頭痛の時は、温めると筋肉がゆるみます

【方法】温めたタオルを首の後ろに5〜10分乗せます(熱すぎない、気持ちいい温度で)。

【ポイント】緊張型頭痛には温めるのが効果的ですが、片頭痛の時は逆効果になることがあります。片頭痛の場合は、冷たいタオルで痛い部分を冷やす方が楽になることもあります。

短い時間でも休憩をとる

短い休憩で余白をつくるイラスト|女性専門 頭痛整体 Heart+小田原院短い休憩でも、体を休ませることができます

【方法】5〜10分でもいいので、作業を止めて休憩します。ゆっくり深呼吸をしてみましょう。

【ポイント】「早く治さなきゃ」と焦ると、体が緊張して痛みが強くなることがあります。短い時間でも休むことで、体がリラックスして回復しやすくなります。

タイプ別の対処法まとめ
  • 緊張型:温める、軽く体を動かす、ストレッチ、姿勢を良くする
  • 片頭痛:安静にする、暗く静かな場所、冷やす、病院で処方された片頭痛の薬
  • 両方混ざっている:その日の症状に合わせて使い分ける

当院での施術について

当院では、「どの薬が効くか」ではなく、今の頭痛がどのタイプに近いか、そして首・肩・呼吸・自律神経(体のON/OFFスイッチ)がどう関係しているかを詳しく見ていきます。

緊張型の要素が強い場合は、固まった筋肉をゆるめたり姿勢を整えたりします。片頭痛の要素が強い場合は、自律神経のバランスを整えたり、刺激に敏感になっている状態を和らげたりします。両方混ざっている場合は、その時の状態に合わせて組み合わせて対応します。

関連ページ:
頭痛(総合)緊張型頭痛片頭痛セルフケア総合ご予約・お問い合わせ

薬が効かなくなってきたら、まずは頭痛のタイプが変わっていないかチェックしてみてください。タイプに合った対処をすることで、改善することがあります。

「ストレス × 自律神経 × 頭痛」シリーズをまとめて読む

日曜シリーズでは、緊張・力み・生活リズムの乱れが頭痛や不調にどうつながるのかを、わかりやすく解説しています。

「原因がはっきりしない」「検査では異常がない」そんな頭痛ほど、体の使い方・休ませ方がヒントになることがあります。

※シリーズは「全部読む」前提ではありません。
今の症状に近いテーマから読むと、理解しやすく実践にもつながりやすくなります。

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